大正×対称アリス 感想
- 出版社/メーカー: プロトタイプ
- 発売日: 2019/04/18
- メディア: Video Game
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○公式サイト○
https://www.prot.co.jp/switch/taishoalice/
大正×対称アリスをフルコンプしましたー!
前々から気になっていたのですが、Switchに移植されているのを知って購入を決めました。
○オープニング○
○ストーリー○
鏡を通り抜けたら、そこは全てがあべこべな世界でした──────────
あなたは気が付くと、真っ黒な世界をさ迷っていました。あなたには記憶がありません。
自分が何者なのかも、名前すらも分かりません。
そんな時、あなたは1人の少年と出会います。
輝く金色の髪に美しい碧眼を持つ少年の名は「アリス」
「アリス」はあなたを見るなり、「ありす」と呼びます。
どうやら彼も記憶を失っており、「アリス」という名前以外、何も思い出せないようです。
困ったあなたは、嫌がる「アリス」を連れ、再び世界をさ迷います。
やがてあなたとアリスは水晶で出来た大きな大きな鏡を見つけます。鏡の中は、和と洋が入り交じった不思議な世界で、あなたは懐かしさを感じます。
そうしてあなたとアリスが鏡を覗きこんでいると、通り抜けて鏡の国へと入り込んでしまいます━━━━━━━━━━━……
鏡の国では性別が逆転した童話のキャラクターがあなたを「ヒロイン」として迎えます。
「ヒロイン」になったあなたはちょっぴり不思議で歪な物語を、ちょっぴり歪んだ童話の主人公たちと紡ぐことになります。
果たしてこの物語の行く末は、どうなってしまうのでしょうか?
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それでは、ネタバレ無し感想→ネタバレ有りのキャラクター別感想の順で書いていきます!
○ネタバレ無し感想○
「これは王子様を救う物語」
という説明付きのゲームなのですが、恋愛というよりも、ほぼ真相当てゲーだと思いました。
恋愛要素はもちろんありますし、それが大前提ですが、各キャラクターをクリアするごとに深まる謎、解けていく謎。
真相を探すことがストーリーの大半の内容だと思います。
わたしは今回Switchの移植版を購入しましたが、最初はPCから出たゲームで、episodeⅠ、episodeⅡ、episodeⅢと順番に発売されたようです。
攻略キャラクターはみんなキャラが濃くて、童話の基本的なストーリーを軸に、オリジナルの展開を織り交ぜながら物語は進行していきます。
「王子様たち」はそれぞれ心に傷を抱えていて、その心を癒して導いていくのが主人公である有栖百合花の役目です。
ちなみに3つが1つになった移植版ではありますが、攻略制限があるので、好きなキャラクターからやろう!!は残念ながら無理です( ̄▽ ̄;)
各キャラクターもさる事ながら、この百合花ちゃんがとにかくすごいです。まず、百合花ちゃんに付いていくのが大変かもしれません(笑)
キャラ濃いめ主人公の中でも別格です\(^o^)/
ネタバレ無しでフルコンプした後の感想を述べるのが難しいゲームです。
月並みな言葉ですが、とにかく良く作りこんであるストーリーです。
最初の方は、???????で終わるのですが、最後の最後は、全ての伏線を拾ってくれますし、細部にまで配慮された繊細な作りになっています。
わたしは結局、真相を迎えるまで、何にも気付けませんでした(笑) でも、真相を知った時には次々と前のストーリーのことを思い出して、なるほど!!となりましたし、感動しました。
ただ、普通に恋愛したいってプレイヤーさんには絶対に不向きです。これは断言出来ます( *_* )
モチーフにしてある童話を読むように、読み手側の立場として、の視点で楽しむといいかなーと思いました!
ただ!繰り返しますが、恋愛要素もちゃんとあります(*´ω`*) キャラクターも魅力的なので、わたしはとっても楽しかったですよ〜!!
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それでは、ネタバレ有りのキャラクター別感想に行きます。
↓↓↓
今回は攻略制限もあるので、こんな順番になりました。
シンデレラ→赤ずきん→かぐや→グレーテル
→白雪→魔法使い→アリス(真相)
今回は物語の性質上、感想というよりもあらすじ多めになってしまいました!(;・∀・)
そして、グリム童話原作にも1部触れていますので、見たくない方は要注意です!!
~~~episode1~~~~~~
〇シンデレラ CV 平川大輔
まずシンデレラからです。
と、シンデレラに入る前の冒頭、長すぎる(笑)
めちゃくちゃ眠くなりました……(つ∀-)
アリスくんのしゃべりがきっと後々重要になるだろうとは思ったんですが、眠くて眠くてw
さて、シンデレラの感想。
シンデレラは金持ちとして街では有名でしたが、実は父親が事業に失敗し、家は破産しています。しかし、裕福に育ったシンデレラは、贅沢な暮らしをやめることが出来ず、闇金に借金をしてまで、その生活を維持しています。
1周目なので、なるほどな〜こういう世界観かぁ〜と思いながら、進めていきました。
よくあるシンデレラのストーリーに被せつつ、シンデレラ自身が何故【灰被り】なのか、何故こうなったのか、そして彼は自分自身の問題とどう向き合っていくのか。
シンデレラ√の百合花(主人公)は、あるお金持ちの家のお嬢様で、自分の家よりもお金持ちであるシンデレラという男性とお見合いすることになります。
相手のことを、お見合いする前に少しでも知りたい!と屋敷からこっそり抜け出し、会いに行こうとします。
なんとかお見合い相手であるシンデレラが経営する喫茶店へ辿り着き、なんと居候しながら働くことになります。
本当の自分の正体は隠したまま……。
シンデレラのキャラクターとしては、あまり好きなタイプでなかったのもあるんですが、恋愛過程に関しては微妙でしたね!(笑)
他のブロガーさんの情報的に、そこまで期待してなかったのでその辺は大丈夫でした(笑)
とりあえずシンデレラが「ビッチちゃん」という単語を発した時に、あっそういえば平川さんってあのディアラヴァのライトだったよねwwwと急に思い出して笑ってしまいました(笑)
弟役(役、と言っていいのか…)に、白雪姫とグレーテルというのがまずビックリでしたね。シンデレラよりも、断然2人が気になりました(笑)
シンデレラの結末は、自分を金持ちだと偽り続けることをやめて、趣味であったガラス細工を本気で学び、借金を返済していく。という物でした。そして、百合花はそれを支えていく……という感じですかね。
赤ずきんの√の百合花は、シンデレラの時と同様の豪華なお屋敷に住んでいて、たった1人で暮らしています。
そんな時、彼女に脅迫状が届きます。
そして、彼女の警護としてやってきた警察官が赤ずきんという男性です。
警護のために、赤ずきんは百合花と一緒に暮らし始めます。
終盤、種明かしが始まった時は完全に置いてけぼりくらったーーと思いました(笑) えっ!?はいっ!?と(笑)
そんな展開ある!?と(笑)
基本的には赤ずきんのウブすぎる反応が可愛くて笑いながら進められました(*^^*)♡ あと、オオカミ役が花江夏樹くんなのがとても良かったです。
シンデレラのストーリーより良かったです。ツンデレが好きなので、わたしのただの趣味ですけど(笑) ある意味で度肝を抜かれた√でしたね。なるほど、こう来るか、と……。
赤ずきんは、森の中の小さな家に母親と2人で住んでいました。母は仕事が忙しく、赤ずきんにはかまわず、放置しています。
しかも、外には悪い狼がいるから、絶対に外に出ては行けないと言います。それでも赤ずきんは母の言いつけを破って湖に出かけていました。
そんな時に出会ったのが、オオカミくん(大神)でした。彼のおばあさんはとても優しく、赤ずきんも懐いていました。おばあさんは赤ずきんに、「赤ずきん」をプレゼントした人物でもありました。
実は赤ずきんは、そのずきんの下に狼の耳を隠しているというびっくり展開でした。母親が外に出てはいけないと言っていたのは、赤ずきんがみんなとは違った容姿だから隠したかったんですね。
~~~episodeⅡ~~~~~~
〇かぐや CV増田俊樹
まず1番の感想が、びっくりのバッドエンド率でした!今作久しぶりに攻略を見ずにプレイしていて、手探りなのですが、シンデレラも赤ずきんも1発ハッピーエンドだったんです。
なので、めちゃくちゃ躓いて笑いました(笑)
選ぶとバッドエンド直行の選択肢が何個もあるですが、その度に魔法使いが出てきてちゃちゃ入れてくるので「もーーっwww」ってなりました(笑)
今回の百合花は、シンデレラの時と同じような世界観でスタートしますが、立場は最初からウェイトレスで、シンデレラはただの上司です。
喫茶店にかぐやがお客さんとして現れることで出会います。そんな始まり。
かぐやは子どもの頃、気が付いたら両親はいなくなっており、親戚の家をたらい回しにされた過去を持っています。厄介物扱いを受け、精神的に追い詰められていくかぐや。
その時に身につけた防衛本能で、いつもヘラヘラと笑顔を浮かべています。
いつからか、女性に尽くすことで、女性相手なら大切にしてもらえる、と感じるようになります。こうして様々な女性と付き合っていくのですが、辛いことがあると、その記憶を封じるように、今まで付き合ってきた女性のことも忘れ、過去自分に起こった出来事も何一つ覚えていない、記憶喪失の状態で、百合花と出会います。
わたしは高畑勲監督の「かぐや姫の物語」が大好きで、考察を読んで深く深く竹取物語について知った時に、感動したのを覚えています。
月は天上人が住んでいる華やかな都で、老いることも苦悩もない素晴らしい場所である。しかし……。
今作も竹取物語の真に迫った解釈を取り入れたストーリー展開で、すごくのめり込めました。とっても良かったです。
途中甘い展開もあって、ドキドキしました♡
バッドエンドが多いのは、無理難題を突き付けて相手を試してくるかぐや姫そのものですね。
最後の最後らへんまで来て迎えたバッドエンド後、1時間くらい格闘したのですが、もしかしてこれ、全問正解じゃないとダメなの!?となりまして……調べました(笑)
これそんなポイントあるの!?って選択肢ですら間違ってはいけない感じでしたね(笑)
どうしても言葉では愛を信じられないかぐやの為に、主人公は包丁で自分のお腹を刺すという超展開。選択肢に、
→自分を刺す
→ためらう
と出てくるんですが、まぁ何かタネがあるんだろうな。多分直前で止めてくれるだろう的な。自分を刺す、を選択。。。。
いやいやまじで刺したけど!?!?!?
ってなりましたね(笑)
まぁハピエンなら2回目に刺そうとした時に(もうやめて)止めてくれますけどwww
ここまでしないと分からない程に、かぐやは傷ついていたんですよね。ハッピーエンドを迎えられて良かった〜と素直に思いました(;・∀・)
○グレーテル CV江口拓也
ヘンゼルとグレーテルを題材にした√ですね!
実はこの本を読んだことがないんですよ·····。大体の話は分かってますが、一応Wikiでざっと予習してから√に入りました。
今回の百合花は、兄である猟師と、弟にグレーテルがいる三兄弟という設定で、毎度のことですが、両親とは離れて暮らしています。
兄の猟師も時々しか帰って来ず、基本的にはグレーテルと二人暮しです。
なんて美味しい展開なんでしょう!!!笑
そして、グレーテルは本当の弟ではなく、それを百合花は知っていて、しかも異性として好きだと自身で認知しています。
最初から好意があるなんて、珍しいスタートですよね( ˙-˙ )!
グレーテルも百合花のことが好きなので、この√はかなり糖度高かったです。グレーテルくん、15歳の設定なのに……!!笑
グレーテルは、姉である百合花を盲信しています。優秀な姉さんはいつだって正しい、自分にとって、姉さんが世界の全て、だと。
最初こそ血の繋がりのある本当の家族だと信じていたけど、ある時それは間違いだと気付きます。大好きな姉さんと血の繋がりはなく、本当の家族ではないことに絶望を感じるグレーテル。
しかも同時に、姉としてではなく、女性として百合花を見ていることに気がついてしまい、更にグレーテルは精神を病んでいきます。そして精神安定のために「おかしなお菓子」を食べ続けています。
グレーテルは百合花を異性として好きだと自覚しているけど、恋人になるよりも、弟としてそばにいる、家族としての繋がりを望んでいました。
でもでも、なんとその姉である百合花が、自分のことを異性として見ていることにも気がついてしまいます……(。_。)なんとまぁ大変……(笑)
恋人になりたいと思っている百合花と、家族のままでいたいと願うグレーテル。選択肢選びがめちゃくちゃ難しかった〜!
自力で頑張りたかったけど、何度やってもバッドエンドだったので諦めました(笑)
途中、2人が理性を捨ててしまいそうになるシーンで、
→私を食べて
→食べちゃダメ
の選択肢が出てきた時には、絶対ダメって分かってて、食べて〜〜〜って自分の欲望に負けそうになりましたねwww
まぁ、もちろん、食べてを選ぶと速攻バッドエンドなんですけど(笑) でも美味しいバッドエンドでした。ごちそうさまです\(^o^)/♡
最終的には、グレーテルは百合花を助けるために自分の願いである「弟でいることを」を捨てます。そして、いずれは百合花と結婚して、姉ではなく妻へ。父として接してきた人は義父に、母は義母へ、兄は義兄に。
《新しい家族》としてこれからは過ごしていける、繋がりが出来る、と気付きます。
難しい問題だったなぁ。百合花と結婚すれば、義理の家族にはなれますが、グレーテルはこれで本当に良かったのかなぁ〜とスッキリした結末とは言えない感じでした。
お互い好きあってるので、後戻りするのは難しいでしょうけど。
しかし、グレーテルは見た目も設定もめちゃくちゃ好みでとっっても楽しかったです!!実は本当の姉弟でした。みたいな展開が無くて本当に良かったです(笑)
~~~episode3~~~~~~
○白雪 CV蒼井翔太
1番最初のシンデレラで、無愛想で食事を取らない、ずっと本を読んでるって設定だったので、多分ドギツイ展開なんだろうなぁ〜と勝手に思ってました。
白雪姫って儚げな印象もありますしね。
しかもグリム童話本編では、白雪姫を助けた王子様は、死体収集が趣味だったというオチだったと思うので、今回はどんなおどろおどろしいストーリーにするんや……と覚悟してました(笑)
白雪をクリア後に再度グリム童話の白雪姫を調べると、今回のストーリーもグリム童話からいくつか組み込んであるようですね。
他の√も、原作をまた調べ直してみようと思いました。
さて、白雪なんですが、一体これはどういうこと!?という疑問があちらこちらから湧いてきて、何故か1発ハッピーエンドだったので、ふぁっ!?となりました\(^o^)/全然分かってないのに(笑)
この大正アリスという世界ごと紐解くのかと思いきや、そうではないという結論……でいいのかな?
白雪は美しい母親と2人で暮らしています。母は毎日仕事に忙しく、白雪はいつも1人、森の中の小さな家に閉じこもっていました。
この辺の設定は赤ずきんと同じようです。
ある時母と2人で街へ出掛けます。
自分の姿を初めて見た白雪は、自分は母親と全く似ておらず、自分の容姿が普通とは異なっていると感じます。(異質なくらい美少年な姿なので)
周囲から初めて好奇の目で見られたその日から、母はますます白雪を家に閉じ込めて置くようになりました。
家には借金取りらしき人物が尋ねてきたりと、不穏な感じです。母の精神は次第に壊れていきます。
そうしてある夜、白雪は気が付かない間に外に出ていました。帰宅した白雪。そこには変わり果てた母親の姿があったのでした。
腐った母親の死体と暮らしていた白雪ですが、とうとう毒林檎(腐ったアップルパイ)を食べて、夢の世界に逃げ込みました。(眠りについた)
この白雪√は、初めから何もかもが白雪の夢の中の話だったんです。そこにイレギュラーな参加をした主人公の百合花は、兄の猟師に聞かされた、真っ白な王子様(白雪)と出会います。
うーーん。夢オチだったというのは理解出来たのですが、母は本当の母親ではなかったという点に関して疑問が残ってます。なんで白雪を育ててたんだろう???
母親は愛人で、隠さなければいけない子どもだったのかな?と思っていましたが、そういう訳でもなさそうですね。
そして、母は自身がお姫様に憧れていて、百合花の容姿を「お姫様みたい!」とべた褒めします。そして夢の世界が壊れゆく中で、百合花こそが自分の本当の子どもだと言い張ります。
現実の母も「アリス」という名前に執着しているようでした。この辺は今後の魔法使い、アリス√で分かるのかなぁ。
なんだか同じような話が続くので、どんよりしますが、次で色々明らかになるかな!?
〇魔法使い CV 羽多野渉
他のキャラクターの√にも必ず現れる彼のターンが来ました!
時に助けてくれたりもしますが、バッドエンドの時に必ず現れる印象です。何故バッドエンドになったのかヒントをくれることもあります。
ハッピーエンドの締めセリフも彼だったり。
一体「魔法使い」とは何のキャラクターなのか?と疑問を持ちながらプレイしてきましたが、白雪√でようやく見えてきます。
わたしが白雪√で1発クリア出来たのは、白雪のバッドエンド全てに、魔法使いを知るための秘密が隠されていたからです。
だから、わざと選択肢を間違えないといけないようになっていたからでした( ˙-˙ )!
それで選択肢が簡単だったんですね〜!
白雪をクリア後も、魔法使い√が解放されなかったので、調べました(;・∀・)
魔法使い√は真相とも言えます。
と、個別に感想を書きたかったのですが、後のアリス√(真相)と内容が被るので、まとめて書きますね\(^o^)/
○アリス CV松岡禎丞
結論から言うと、これまで攻略してきたキャラクター5人は全て、本体であり主人格であるアリステアから生み出された多重人格だったことが分かります。
アリステアとは、その昔百合花が出会った初恋の男の子で、彼は百合花が海外へ引っ越した後に、シンデレラ〜魔法使いまでに起こったような出来事を経験していました。
百合花と出会った頃、アリステアは自信がなく内気な少年でした。
でも、鏡に写る自分を゛自信家で強気な自分゛に見立ててごっこ遊びのように遊んでいました。それが「アリス」です。
「アリス」は、多重人格の1つではなく、理想の自分を演じる時の自身そのものでした。
ちなみに本体であるアリステアの外見はアリスと同じです。性格は全然ちがいますが。
百合花と出会った時、アリステアはアリスのように振舞って自分をかくしていました。
話が妙に繋がっていたりしたのは、全員が1人の人間で、1人が別人格で体験したことだからです。
赤ずきんと白雪のはじまり方が一緒だったので、ん????とは思いましたが、多重人格なんて全く気付きませんでした(笑)
何故全員ちがう名前で、ちがう容姿なのかというと、この世界がアリステアが見ている夢の世界だからです。
最初にアリスに出会った時に、「ここは夢だ(夢の世界の可能性がある)」と本人が語っています。それは引っ掛けでも何でもなく、本当のことだったんですね。
時系列に行くと、
①アリステアは、お金持ちの家に産まれ、裕福に暮らしていたのですが、父親が事業に失敗し、転落した人生を歩み始めます。
=1つ目の人格、シンデレラが生まれる。
②海外に逃亡した父親。母はアリステアを連れて、小さな家で暮らし始めます。朝も夜も忙しく働く母と、家に引きこもって暮らすアリステア。それでも母は優しく接してくれていました。ところが時が経つにつれて、アリステアに対して冷たい態度を取るようになります。
=2つ目の人格、白雪が生まれ、その後3つ目の人格、赤ずきんも生まれる。
③母親が死に、アリステアは親戚の家をたら回しにされるようになる。
=4つ目の人格、かぐやが生まれる
④医者である療士(心の医者)は、彼が多重人格であると知り、ひとつの人格に戻そうと治療を試みる。その際に、全ての人格の記憶を引き継ぎ、その辛く悲しい経験にも負けない心を持ったもう1つの別人格を作り上げた。
=5つ目の人格、魔法使いが作られる
⑤しかし、魔法使いは他を統べる能力はなく、抜け殻のような空っぽの人格だったため、療士は匙を投げる。その後、有栖家に引き取られることになる
アリステアは百合花のことを覚えていたが、今の惨めな自分を恥じて、忘れているふりをします。
昔は泣き虫だった百合花が大きく成長しており、優秀になっていたため、彼女に対する嫉妬の感情が芽生える。
=6つ目の人格、グレーテルが生まれる
百合花の両親は、百合花(と、兄)にアリステアを任せて、仕事に忙しくしており、2人で暮らすようになります。
百合花はアリステアが多重人格であることを受け入れていて、突然入れ替わる人格たちにも優しく接していきます。そして、彼等のことも好きになっていきます。
でも、アリステアはちがいました。
自分が知らない間に百合花に接触する彼等のこと、自分のせいで振り回される百合花のことを思い、もっともっと精神的に壊れていきます(><)
そしてアリステアは、気丈に振舞っている百合花も、本当は傷ついていることを知ってしまいます……はぁ鬱展開……
アリステアは、自分自身の中に住んでいる人格たちと話し合いたいと考えました。
しかし、これまで、彼等と話すことは出来ませんでした。
でも、夢の中なら可能では?と考えます。
そうして、いつものように百合花と学校前で別れたあと、湖のそばで大量に薬を飲み、眠りにつくことになったのです。彼等と対話するために━━━━━━━━━━━━━━━
ここまで書くだけでも骨が折れます\(^o^)/
身体的には問題ないのに、目覚めないアリステアを見た百合花は、アリステアの目的に気が付きます。
そうして、彼の中にいる彼等(多重人格で生まれた人格たち)を救うために、自らがヒロインとなって、夢の中で繰り広げられる物語を、一人一人にプレゼントすることに決めます。
アリステアの中に、「有栖百合花」という7つめの人格を作り、彼の夢の中に入り込むことにしました。
そうして、傷を抱えた一人一人を物語(夢)の中で救い、ハッピーエンドに導くことに成功します。
元々ファンタジーだからいいけど、なかなかすごい設定やなーと思いましたwww
結局、各人格たちは彼の中で眠りにつき、自分たちを救ってくれた夢の中の百合花と幸せになることを選びます。
そして、7つ目の人格として残った百合花は、本当は一人格ではなかったアリスを、1人の人格とアリステアが認めたことでカップルになります!よかった!!
しかし………………(´;ω;`)!!
可哀想なのは、魔法使いです!!
魔法使いの感想に触れてませんでしたが、魔法使いは現実の百合花のことが好きなんですよね……。
今回の王子様を救う計画にも、全てを知った上で、各王子様の物語に手を貸していて、現実の百合花にいいように使われてきました。
自分の物語の時に現れた百合花(夢)にもなびかず、一途に思っています……(泣)
それなのに、他のみんなが納得したから。百合花がそれを望んでいるから……と諦めてしまいます。
…………はぁ……………………
一応、夢の百合花を好きになっていく展開を匂わせる感じで終わりましたが、魔法使いさん不憫すぎましたね(;・∀・)
そして現実で目覚めたアリステアは、現実の百合花と幸せになる展開になりました。
魔法使いさんは納得とはいかないけど、各人格たちも消えることなく、ハッピーエンドに。
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個人的に、FDを買うかすご〜く迷ってしまう結末でした〜(;▽;)
だってだって、各人格は結局はアリステアだと思うんです。こんだけ乙女ゲーやってて、何現実的なこと言ってんだ!?って話なんですけどwwwwww
しかも、彼らはアリステアの頭の中にしか存在していなくて、夢の中で夢見てる状態なわけですもんね……?
ううう……メリバ感がすごいです!!!!
幸せに暮らしてる彼等を見て、わたしはどんな感情になるんだろうか……
FD購入はしばし考えます\(^o^)/笑
とりあえず中古ないかな!?と今日探しに行ったら、Amazonでめっちゃ高騰している
「あやかしごはん おおもりっ!」
PSVita あやかしごはん~おおもりっ!~ 通常版 - PS Vita
- 出版社/メーカー: HoneyBee
- 発売日: 2015/10/08
- メディア: Video Game
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が正常な中古価格で売られていたので、買ってしまいました(笑)
最後はまた文句言ってしまいましたが、
わたしがフルコンしたということは楽しかった証です!!(笑)
(詰んでるのも沢山あるし、バッドエンドとってないのも沢山あるので笑)
ではでは〜\(^o^)/♡