語っていいですか?乙女ゲーム。

声オタぽよ子による愛の叫び

終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation- 感想


お久しぶりです!
ちょこちょこ乙女ゲーはプレイしていたのですが、あれやこれやで感想を書く気力がなくw
大好きな石田スイ先生の、JACKJANNEとか、絶対書こうと決めてたのにズルズルと。

アンジェリークルミナライズを途中で詰んでから、2ヶ月くらい乙女ゲー触ってなかったんですが、今回の終遠のヴィルシュの発売発表を見てソッコーで予約して待っておりました!




▫️OPムービー



▫️あらすじ

西ヨーロッパの小国・アルペシェール。
四方を海と黒き災いの花――リコリス・ノワージュに囲まれたこの国の人間は
23歳までに死に至る《死の呪い》を抱いて生まれてくる。

万人に等しく死が降り注ぐアルペシェールは、
いつしかこう呼ばれるようになった。
――死神に魅入られた国、と。

国民は短命である自分たちの運命を嘆き、抗う。
そして長年にわたる研究の末、あるシステムを創り出した。

23歳までに死を迎える肉体を捨て、
記憶だけを生き永らえさせる――“記憶のダウンロード”。

“記憶のダウンロード”によって
永続的に生き続ける人々は"リライバー”と呼ばれ、短命に抗い続けている。

時を同じくして、関わる者全てが不幸になることから《死神》と呼ばれる少女がいた。

人生を嘆いた少女が自ら生を終わらせようとした瞬間、目の前に《死の番人》だと名乗る謎の男が現れる。


番人の導きにより、少女は否応なしにこの国に巣食う《様々な死の謎》に近づくこととなる。
死神に魅入られた者の運命が行きつく先は――
絶望だと知らずに。



(公式サイトより)


ネタバレなし感想

めっっっちゃくちゃ面白かったです!!すんごい好きなシナリオでした。そしてもうひたすらに号泣。最後らへんは泣きすぎて嗚咽がすごくてゲーム中断しなくてはならない程でした。

とにかく絶望が半端ない!!

正直好き嫌いが別れる作品ではあると思います。乙女ゲー???ってくらい、残酷で救いがないシーンが盛りだくさんです。そこに耐性があるなら、シナリオに重きを置いている方は絶対にプレイしてほしいですね。



シナリオ ★★★★★
糖度 ★★☆☆☆
イラスト ★★★★★
キャラ ★★★★★
音楽 ★★★★☆


何度も言いますが、シナリオが半端じゃないです。

個人的にすごく良いと思ったのは、主人公が鈍感すぎないことです。こういうミステリー系の乙女ゲーって、何でこんなにヒントあるのに主人公気付かない?疑問にも思わないの?ってことが多々あって、白けることがあるんですが(笑) 今回はそういうモヤモヤが0でした。

真相に関する解答が小出しにされる加減も絶妙で、出し惜しみ感もなく。分かりそうで分からないギリギリのラインでストーリーが進行し、最後は超スッキリします。


糖度は残念ながら、低めでした。
悲しくて辛い展開が多いので、糖度でバランスとって欲しいところではありましたが、ストーリーの展開上仕方ないとも思います。

お互いが惹かれていく過程に関しては、特に文句ないです。

イラスト、キャラクターに関しては、剣が君の読さんということで、期待以上の美麗なスチルと立ち絵で大満足でございます。 キャラクターもそれぞれ被ることなく、みんな魅力的でした!

テーマ曲の「リコリスの愛」配信まだですか!?


今回驚いたのは攻略の順番についてです。
制限があることはまぁ、お馴染みではありますが、バッドエンドを必ず見ないといけない仕様なのがびっくりでしたね。なので、いつもはバッドエンド見ないよって方は厳しいかな。



それでは、以下はネタバレ有りになります。
冒頭から物語の確信に触れていますので、ご注意下さい。





ネタバレあり感想

今回はどこかで見たオススメに沿って攻略しました。


マティスリュカシアンイヴアドルフ&アンクゥ



攻略制限があるのでイヴとアドルフ&アンクゥは固定ですね。アドルフ&アンクゥの救済エンドを見た後は、マティス→リュカ→シアン→イヴと、最初の絶望エンドを見た順番で救済エンドをプレイしました。


攻略した順番で、その時の感想も含めて書いていきます。


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マティス・クロード CV:天崎滉平

いきなりこんな如何にもわたしが好きそうな年下枠をプレイしていいんですかー( ˆᴘˆ )♡

とテンション高めで始めたのに、もう!!なんじゃコリャ!!1人目でコレ!?!?ってくらいの鬱すぎる展開にびっくりしましたね(笑)

マティスは、富裕区という裕福なお家が並ぶ地区に住んでいる17歳の少年。

昔王家に文官として仕えていた両親がおり、知識が豊かな一族の中で育ちました。

しかし・・・

まさかまさかの、正体が人造人間(ホムンクルス)とはあまりに驚愕しすぎて目を剥いてたと思いますw しかも17歳だと思ってたのに、まさかの産まれて1年ほどしか経っていないって・・・

クロード家の次男として生まれた記憶も、両親に虐待されていた記憶も、優しいお兄さんがいた記憶も、お兄さんを死刑執行人に殺害されて辛かった記憶も・・・様々な人間の記憶を繋ぎ合わせて作られた偽物とは。

いきなり、ゲームの最後の真相エンドに辿り着いたかのような展開で、本当に1人目にオススメなの?大丈夫なの?と読みながら疑ってましたね(笑)

マティスルートの全ての元凶である執事のジャンが本当に狂ってて逆に笑えた。イケメンだし、結構好きだったのに!(笑)

ジャンの最後の実験で、様々な人格を日替わりでダウンロードされていたマティスの変貌ぶりに驚きましたね( ;꒳​; )

キャストの天崎さんはお初なのですが、それぞれの人格の演技力が半端なかったです。残酷なシーンが続くのに、つい聴き入ってしまいました。

マティスの真相に入る前の、セレスとの恋は可愛らしくて良かったです。一緒に小説を考えてるのはすごく可愛かったし、死神であるセレスと、辛い過去を持つマティスは、一緒に支え合いながら生きていける対等なパートナーだなぁと思いました。


救済エンドでは、ホムンクルスとして生まれたマティスは普通には生きられず、セレスの腕の中で亡くなってしまいます‪( ;ᯅ; )‬

記憶こそ無くしてしまいましたが、体はリライバーとして生まれ変わって、セレスにまた恋をするっていう切なくも救いのある展開でほっとしました。



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リュカ・プルースト CV:平川大輔

セレスの所属している施設に定期的に訪れる教師であるリュカ先生。年齢は22歳なので、この国の呪いで死を迎える寸前ということになります。

見目麗しく、優しくて、憧れの人という雰囲気を持っています。


ストーリーの序盤、共通ルートでは、攻略キャラクターたちと共に、残虐な殺害を繰り返す死刑執行人、通称ブローを追うという展開なのですが・・・

まさかまさかの(2回目) リュカがその死刑執行人であるという超展開(^ω^;);););) 共通ルートでは、死刑執行人を追う過程で一緒に行動する場面もあるし、意外性ナンバーワンすぎて言葉が出てこなかったw

リュカルートでは、死刑執行人が狙っていたのはリライバーであることが明かされたり、リュカが死刑執行人になってしまった経緯がとても細やかに語られます。

セレスとの恋愛面では、リュカはセレスに昔から恋心を抱いていて、セレスも行動を共にするうちに好きになっていくのだけど、死刑執行人だと知った後の展開がほんと、鬱すぎて辛いです(´;ω;`)


途中からは、リュカが投薬や連戦の影響で、
「わたし・・・は、イケメン・・・が好き、つら・・・いで、す」(これはただの例題)みたいな途切れ途切れな喋り方がずーっと続くので、それがちょっと面倒で( ̄▽ ̄;) せっかくの平川大輔さんなのにほとんどボイス飛ばしちゃったので、あれだけは何とかして欲しかったな。


黒幕のカプシーヌという医者がまーた狂いすぎてて笑えた(2回目)でも狂ってるカプシーヌ結構好きだったw カプシーヌは、最初から怪しかったので、さして驚きはなかったです(笑)

リュカの妹のナディアがめっちゃ可愛かった。天使だわ・・・。あんな健気ないい子を化け物に変えたカプシーヌは絶許。そのナディアを救いたいがために頑張ってたリュカの気持ちも分からんでもないと思えた。


リュカは、色々事情があったとはいえ、死刑執行人として多くの人の命を奪ってしまったので、救済エンドでもやはりセレスと生き残ってハッピーエンドとは行きませんでしたね。

リュカの後を追ったセレス。2人が同じお墓に眠っているエンディングという、仮にもハッピーエンドの枠のはずなのにどうしようもない気持ちになってしまいました。


別ゲーで同じような展開のキャラクターを過去攻略していて、攻略対象なのにこんな結末許せん!!と当時はかなり憤っていたので、リュカ推しの方は相当辛い最期だったと思います(´;ω;`)

やっぱりこういう救いようがない役目は、攻略対象外にしてほしいなぁ。



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シアン・ブロフィワーズ CV:細川佳正

色気のかたまりのシアンさんです。

まずもう、見た目がエロい!(?)
声も細川さんなのでエロい!(?)
色気がずっとダダ漏れていて耳が辛い・・・

しかもわたしの大好きな低血圧系男子(見た目)
超俺様だし、自称他称"神"だし、好きしかないです!!

シアンは、この国の救世主的存在の科学者で、リライバー技術の生みの親。国を支配する王族もシアンの機嫌を伺いながら過ごすほどの超大物。

色々あって、セレスを自分の雑用係として傍に置くことになるんですが、雑用係になった日、床に適当そうに置いてある本を掃除のために本棚に戻したら即刻クビからのバッドエンド直行には笑えましたw


こだわりが強めかつ、自由奔放なシアンに苦労するけど、控えめで思慮深いセレスはシアンの思考を読んで献身的に身の回りの手伝いをするんですよね。息ぴったりな掛け合いのシーンが好きでした。アドルフに、「お前ら、相性が良すぎてタチが悪いな」と言われるほどw

シアンルートは、リライバーが生まれる背景にある秘密や、王族の理不尽さが描かれていたけど、シアンが行ってた人体実験なんてもう、前2人に比べたらマシという言い方もアレなんですが、全然許せるなぁと思いました( ̄▽ ̄;)

ただし、マムがこのルートで言っていたように、シアンは研究のためなら手段を選ばない『悪人』だ、というのは、この後のイヴや第三幕で現れているなぁと思いましたね。

リライバーに恋愛感情は不必要!と断言していたのに、セレスに「俺のこと好きなんだろ?」的な迫り方するのめっちゃズルいです!!

施設の子どもたちやアドルフが死亡したりと、最後はかなりめちゃくちゃな展開で、セレスが可哀想でした(´;ω;`)救済エンドでも、それは変わらなくてしんどかったなぁ。

でも、シアンは前2人より遥かにマシなハッピーエンドで安心しました。セレスの呪いや、国の呪いも、いずれはどうにかしてくれるだろうっていう心強さがありましたね。

最後のベッドでのキススチルも最高でした!!!でもなんで1人だけスチル15枚なの!?少なくない??!!


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イヴ CV:斉藤壮馬

パッケージのメインヒーローのイヴ!
1番に攻略したいと思ってたので、攻略制限が終わって楽しくプレイしました〜(*´﹀`*)

セレスと同じ18歳で、子どもっぽい1面や大人びた顔も見せてくれたり、ソッコーで好きになりました!!!

イヴは、セレスのせいで幼い頃に顔半分に大火傷を負ってしまうんですが、再会したセレスのことを全然恨んでないよ、と優しくしてくれるんですよね。

その火傷のせいで、親には捨てられ、親しくなった人には『化け物』と罵られ・・・。相方のヒューゴの、セレスに対する苛立ちにはやっぱり共感してしまう(´・ω・`;) セレスは悪くないんだけどね。。。

こんな自分を受け入れてもらうため、自分以外の存在を愛すると決めたイヴ。異常なまでの博愛主義者。相手があの死刑執行人であっても、その考えは変わりません。

こういう裏では何考えてるか分からないキャラクター、大好きです(笑)

別ルートの話ですが、アドルフに『セレスにはお前のような、英雄みたいな奴と結ばれて欲しい』的なことを言われた時には『英雄のように見えるように振舞ってるんだから、そう見えて当然だよ。でも本当はそうじゃない』と答えてたのが、個人的に好きでした。


なんやかんや有り、2人で一緒に寝るシーンの『だめ?』の時のわたしの顔やばかったと思いますw だめ?って聞いてくる男にめっちゃ弱いんですよね・・・(知らんがな)


イヴルートは、イヴが第一の漂流者の子孫であることや、リコリスの守護者という秘密、セレスの死神の由縁、この国の呪いの原因など、盛り盛りてんこ盛りの種明かしがあるので、シナリオ的にもめっちゃ忙しいんですよね。

でも、イヴがたった1人の女性に愛されたいという目的がある故に、甘さもあってバランスの取れたストーリー展開で、良かったです。


しかし、ヒューゴが亡くなってしまったのは残念すぎた(´;ω;`) ヒューゴは、相棒としてイヴの傍にいるリライバーの男性なんですが、イヴのことが恋愛的な意味で好きなんですよね。

イヴルートでは、ヒューゴ本人すらそれに気付いていなくて、メモリークラッシュで亡くなってしまうんですよね・・・。結局セレスの呪いのせいで、死が早まったってことになってたけど、イヴはヒューゴに愛されてたことを知らないしで、もどかしかった。


セレスのことを、死神なんかじゃない、普通の女の子だ、と証明するために頑張っていたイヴだけど、結局セレスは科学的に証明できる『死神』だとシアンによって明らかになってしまって、絶望が半端なかったなぁ(´;ω;`)

ヒューゴが亡くなったのも、セレスのせいだったと分かって苦しむんだけど、
『恨んでるけど、好きなんだ・・・!』ってセリフがたまらなく人間的で良かったです。

ずっとみんなの良い人であり続けたイヴが、本心で、本気で悩んで得た感情って感じで、グッと来ましたね。


シアンとの対決での台詞、

リコリスの化身たる彼女は、
生まれ落ちたその瞬間から!
このイヴ・ノワージュのものだ・・・!」

は、最高に最高にかっこよかったです!!
何度もリピートして聴きましたもん。
こうして文字で起こすと、厨二なんだけどね(笑)


絶望エンドでは、セレスの目の前で燃えて炭になったり、生贄になったセレスを追って自死したりと、しんどい展開でしたが・・・

救済エンドの、炎の中でのプロポーズは涙涙でした(´;ω;`)

『もし俺が死んだら、追いかけてきてくれる?』も、素敵なワガママだと思いました。もうすぐエンディングだと思うと、2人が生き残るのかハラハラしながら読んでました(笑)

結局、2人はもうすぐ毒のせいで寿命が来て死ぬけど、最期の刻を幸福に過ごしているって感じのエンドでしたが、イヴが後半年の命かな?と言っていたので、アンクゥとシアンの協力で生き延びてくれるはず・・・!と信じています(´;ω;`)



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アドルフ CV:八代拓

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アンクゥ CV:興津和幸


さてさて、4人の絶望エンドが終わった後に解放された第三幕!!

攻略サイトさんを見てもアドルフとアンクゥはそれぞれ攻略できる雰囲気ではなく、一体どうなってる・・・?と思いながらのスタート。


1番最初のゲームスタート時のセレスが自死するシーンで、確実に死んだ描写があるのに、そこはスルーして普通に生きていてストーリーが進んでいくのがずっと疑問で、ループなのかなぁ??と思っていました。

第三幕では、アドルフがその死を目撃していたことや、他ルートで何度か出て来た『時を越える技術』

アドルフがそういう能力の持ち主なのかなとぼんやり考えながらプレイしていました。


アドルフは、セレスと同じ施設の出身の21歳で、セレスは義兄として慕っています。真面目な性格で、自警団の団長を務めています。

しかし正直他の攻略対象に比べたら、特徴がないっていうか(コラ)

なんでアドルフが最後なんだ?っていう超失礼な目線で見てたのですが、これが案外当たってた?と後々分かってきました。(ちがってたら本当にすみません)


対してアンクゥは、物語冒頭でセレスの自死を止める、死の番人と名乗る不思議な雰囲気の青年。

何故かセレスを「姫君」と呼んでます(笑)
傷を瞬時に直したり、急に目の前から消えたりする、冥界から来た魂を管理する者。


色々あり、アンクゥとアドルフ、セレスの3人で行動していく第三幕ですが、も〜〜〜怒涛の展開で涙が止まらなくなってメガネが汚れて汚れて大変でしたw


もうね!!!!アンクゥ!!!!
アンクゥに完っっっっ全にやられましたね。

奇妙な出で立ちの乙女ゲーキャラで、興津さん。間違いなく、何かやらかすと思ってましたwでも、この方向じゃない!!

アンクゥが健気すぎて可哀想で救われたけど救われてなくて号泣ですほんまに!!!!


まず、アドルフの正体から言うと、アルペシェールの人間ではなかったんですね。島の外から海流に流されてやってきた、第2の漂流者でした。

アルペシェールは、島の周りの海流のせいで、他国から人が訪れることがなく、所謂鎖国状態なので、漂流者はとても珍しいんですよね。

しかも、漂流者は島の毒素に侵されることがなく、この島の「23歳までに呪いによって死を迎える」ことがありません。

アドルフは、21歳だと言っていたけど、本当は25歳でした。実験体にされることを恐れたアドルフは、年齢を偽って暮らしていました。

もし呪いがとけなかったら、きっとアドルフは見た目と年齢が合わなくなって、島のどこかに寿命を迎えるまで隠れ住むことになっていたんでしょうね(´;ω;`)

第1の漂流者も、そうやって寿命をひっそりと迎えたみたいでしたね。


そして、問題のアンクゥ・・・!!!

アンクゥは実は、未来から来たアドルフという、衝撃すぎる正体でしたΣ( ̄□ ̄!!
死の番人でも、冥界から来たわけでもなんでもなく、人間だったという!!!!


アンクゥはセレスが自死して絶望し、その結末を変えるために過去へと戻ってきたんです。

途中、アドルフとアンクゥに似通った点があることは仄めかされていたのですが、まさか同一人物とは夢にも思いませんでした!!


アンクゥはセレスを失った後、その当時の国民の寿命であった“18歳”を過ぎても生きていることを知られ、シアンに様々な実験を繰り返され、細胞が異常分裂を起こす、不老不死の化け物になってしまいました(´;ω;`)


それから更に103年の時が過ぎ、アンクゥの血を用いて作られた薬の効果で、寿命が23年に。漂流者の手記で、土壌の毒素が呪いの原因だとようやく判明しました。

セレスが死神と言われる由縁も、この国の呪いについても分かったアンクゥ。当時まだ未完成だった、“時を越える技術”を国外に逃亡して奪い、過去へと飛びました。

しかしそこはセレスが生まれるよりも遥か前。アドルフが生きていた時代の500年も遡ったアルペシェールだった・・・・・・



その後のアンクゥの苦労があまりにも凄まじくて号泣からの号泣でした。。。500年前に飛んでしまったってだけでも死にたくなるくらいの絶望ですよね(T_T)?


漂流者の助言で、セレスのために、猛毒が含まれているリコリスを食べて、体内で抗体を作るのですが、猛毒だから例え不死でも壮絶な苦しみを伴うわけですよ。

狂いそうになるアンクゥの叫びが本当に本当に可哀想で辛すぎました。思い出すだけで泣けそうです(T^T)


「私は、ずっとずっと・・・・・・
それこそ気が遠くなるほど遥か昔から
この一面のリコリスの花園と共に、
君が誕生するその時を、待ち続けていたんだ」



アンクゥがセレスに送った台詞。
セレスはまだこの時は意味を分からなかったんだけど、2回目以降に聞くともーーーー本当また泣ける・・・・・・


ただただ、セレスの笑顔に会うためだけに、途方もない絶望を積み重ねてきたアンクゥ。こんなに愛の深いキャラクターは見たことがないです。


第3幕の最後、セレスは実験体になってしまい、その結果、体内で新たな猛毒が作られ、死が近付いていました。一緒に死のうとアンクゥが言うのですが、セレスはアドルフに告白の返事をしたいから死ねない、と断ります。

その答えを聞いたアンクゥは、アドルフがセレスの毒を何とかできるよう最期の賭けをします。自分の命を犠牲にして・・・(´;ω;`)


不老不死の体が唯一死を迎えられる方法。

それは、アンクゥが不老不死になったきっかけとなった薬を心臓に打ち込み、更なる細胞分裂をさせることで体が負荷に耐えきれないという物でした。

最後の最期、死を迎えるアンクゥに、アドルフがリコリスの花束を作り、それを受け取って、セレスに愛の告白をするんですが、ここはもう涙が止まらず何度ティッシュで鼻をかんだことか・・・・・・

自分がいた時代のセレスへの愛しい気持ちとは別に、今目の前にいるセレスにも恋をしていた、と語るアンクゥ。


「愛してた」

という過去形の言葉には、たまらず嗚咽が・・・・・・。・゚・(ノД`)・゚・。辛すぎるよぉぉぉぉ!!!!!

本当はきっと、自分がセレスと幸せになりたかったはずなのに・・・。アンクゥの優しい、セレスを想う強い意志。全てが哀しくて愛しく思えました。

過去、セレスを救えなかったアドルフとしての自分を許せなかったアンクゥだったけど、今のアドルフなら、セレスを任せられると安心して託していたのも良かったです。


アンクゥに完全に心を持っていかれたわたしは、アンクゥが退場してしまい、放心状態のままアドルフのエンディングを迎えました(笑)

ブログにおこすために、2週目を流しながら見ている今、アドルフ良かったね、と告白の返事をもらって幸せそうな彼を祝福出来ました。


最後は一気に色々な問題が解決しまくっていて正直びっくりしましたが(笑) これまでが絶望だらけだったので、まぁ許そう・・・w

いやー第3幕、スタート時はイヴルートより上のものなんか存在するんか???と半信半疑でしたが、凄かった。シナリオが素晴らしかった。

最終的にはアドルフと結ばれたのに、アドルフとの恋愛過程の感想がゼロで申し訳ないんだけど、アンクゥがあまりにも衝撃すぎた。ごめん、アドルフ・・・(笑)



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ダハト CV:土岐隼一

今回はサブキャラについてどうしても書きたいので枠作りました。まずはダハトね。

土岐隼一さんを今回も攻略できず、めっちゃ残念でした〜。いつもわたしがプレイするタイトルではサブキャラなんですよね。

メインキャラで出てる乙女ゲーないのかな?ピオフィオーレの晩鐘のレオで大好きになりました!

そんなダハト。こんなに可愛らしい見た目だけど、今作の黒幕という超重要キャラクターでした。狂いに狂ったあのカプシーヌやジャンの更に上を行く最終敵(꒪д꒪II

「死んだ母様をリライバーのような不完全な存在ではなく、普通の人間として蘇らせたい」と、どのルートでも語っていたダハト。

蘇った時点で普通の人間ではないだろう・・・ってずっと思ってました(笑)

最初の2人をプレイして、そのルートごとの黒幕が身近な人物だったので、消去法で最後の黒幕はダハトしかおらんと思ってました( ̄^ ̄゜)

まさか王族の1人だとは、全く思いませんでしたが。ダハトの1枚だけあったスチル、結構好きでした!

土岐さんのお声が、可愛らしい少年にとても似合ってて良かった♡


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セレスやアドルフの施設のマムであるサロメ

終ヴィルを予約する時、いつものようにキャストさんを確認してたら、大大大好きな桑島法子さんがいるーーー!!!ってのが、購入の決め手の3割と言ってもいいくらいでした(笑) 出演されていて本当に嬉しかったです!!

サロメは見た目もめっちゃタイプでした。スチル欲しかった。なかった・・・残念(T_T)

施設のマムは仮の姿で、本当はアルペシェールの王族の1人という秘密を抱えているサロメ


シアンルートだったかな?
「お前だって昔は、人に指図する立場だった」みたいなことを言われていたので、只者じゃないんだろうな〜とは思ってましたが、まさかダハトと親子関係だったなんてね( ̄▽ ̄;)

第3幕では2人が親子として再会するのですが、感動のご対面!とあっさりならないのが終ヴィルらしかったw

シアンルートが特に関わりが深いのだけど、サロメの狂気を感じる部分もあり、個人的にもっと掘り下げても良かったくらい好きでした(笑)

第3幕の最後には、ダハトとともに亡くなってしまいましたね(T_T) シアンが、「あの世で普通の親子喧嘩しろよ」的なことを言っていて、部下であったダハトと、戦友だったサロメに対する確かな親愛を感じました。



あとがき


今回もかなり長くなってしまった。
なるべくストーリーは省略して書いてるつもりなんだけど、どうしても語る上で書きたくなってしまう真相オンパレードだった(笑)

好きになったキャラクターは、熱量から見てもお分かりかと思いますが、イヴとアンクゥです。シアンも好き♡

FDを強く強く希望していますが、リュカが亡くなってしまったので、難しいんじゃないかなぁ・・・と思っています(´;ω;`)

出来ればFDで、絶望とは反対な、幸せであまーいシナリオをお願いしたいところですが・・・。


終ヴィルがあまりにも楽しかったので、同じライターさんの他タイトルである、幻奏喫茶アンシャンテやコドリアシリーズも気になり始めてます。

スタンドマイヒーローズのシナリオも担当され
てるとのことで、以前どハマりしてたのも納得です(笑)

久しぶりにドキドキして楽しかった。
素敵な作品を、ありがとうございます(*^^*)